ドクダミの贈りもの
ーアントロポゾフィー薬用植物学入門ー
 
小澤千世子 著
序文 ルート・マンデラ
解説 ドクダミの東洋医学的観察 田中耕一郎
 
A5版 フランス装 
定価2750円(10%税込)
ISBN978-4-903865-37-9
 
アントロポゾフィー薬剤は、「治療薬とは、自然が用意したものを、人間が洞察によって完成させたものである」という言葉に導かれている・・・・
ドクダミを見ますと、細い華奢な根を持ち、根の形成は弱いものです。地下茎も硬くならず木質化していませんし、大地の硬くつながれてもいません。・・・ドクダミは水分の多い地の中を浮遊していて、地上的になることを避けているとも言えます。
 
水銀の要素は、ドクダミのはっきりした形を持ちながら、柔らかさを示す感触や柔軟にリズムを持ち成長していく仕草に見ることが出来ます。これからのことから、ドクダミは硫黄の原理と根の塩原理の間にあって、均衡を取りながら両方の要素を持つ水銀の原理を表していると考えます。(本文より)
 
植物の個々の器官や全体を詳しく観ることで、
それらの間にあるつながりや植物の背後にある
精妙な質ともいえる本質的なことが見えてくる・・・