二つのメモランダム(覚書き)ー第一次世界大戦と社会三層化運動ー

 

ルドルフ・シュタイナー 著

浅田豊 訳・解説

 定価2640円(10%税込)

ISBN 978-4-903865-41-

 

国民生活を自立化し、連邦化するという意味に於いて
完璧な自由のまえにたじろいではいけない。
経済的なものは地理的・日和見主義的(機会主義的)な
状況に依存している。
しかし人間自身の中にその衝動を持つ、生活の領域は、
それらに直接には依存しない・・・
この領域の形成には、国家的なものから自由が生み出されるものではなく、
自由から国家的なものが生み出されるときにのみ、
健康的な仕方で起こり得る。
(「メモランダム」より)」

ウッドロー・ウィルソンの「世界を平和にして民主主義をもたらそう」
というスローガンに対して、ルドルフ・シュタイナーは。
「社会の三層化を実現して平和をもたらそう」と主張しました。
これは社会運動としては挫折していますが、この中から生まれたのが、
自由な生津止渇を実現しようとする「自由ヴァルドルフ学校」です。
今から100年前のシュタイナーの社会改革のビジョンは、
今日の社会問題を解決する鍵になるのではないでしょうか。
(浅田 豊)

知られざる「メモランダム(覚書き)」の存在に
日本で初めて光が照射される・・・
シュタイナーが時の政権・指導者に宛てた提言
―――未来に結実する、新しい時代の社会論が描かれています。