月とヨモギ -女性性に寄り添う薬草

吉田秀美+丹羽敏雄 共著

A5販フランソ装 本文148頁
ISBN978-4-903865-51-5
定価2750円(本体価格2500円+税)
表紙デザイン:浜田さやか、挿絵:井上悦子
================

植物という対象が自ら語る言葉に聞き入り、私たちの魂の中に受け入れ、対象の本質を見抜こうとする…

 

ヨモギは立派な花を咲かせようとするキク科の一員なのに、

花の形成を拒むように生命的な領域に留まり続けようとします。

夏が近づくと側枝を伸ばし始め、

繊細な姿を見せるようになります。

 

こうしてヨモギは、旺盛な地上的生命力であると同時に、香りなどの天上的な質も維持し続けます。このヨモギの姿こそ、とくに女性の月経に関わる諸症状への有効性が期待される、薬用としてのヨモギの源泉です。

 

その姿は月の持つ二面性そのものであり、女性の月経リズムと深く重なり合うのです・・・。  

 

古来の人がアルテミン「月の女神」と呼び、

薬草としてその効用が広く知られた、ヨモギ──

本書は、その姿をあらたに呈示する、意欲作!

 

●目次

ヨモギと出会う/ヨモギの観察/「キク科」の中のヨモギ/前半の纏めに変えて/月と生命と宇宙  諸力の仲介者/神話に見る月の諸力/母性とは何か